Publication


長崎医学会雑誌 94, 2, 135 - 140 (2019).
胃癌卵巣転移切除後に長期生存が得られた1例

著者

渋谷 亜矢子, 日高 重和, 橋本 泰匡, 濱崎 景子, 野中 隆, 澤井 照光, 安武 亨, 永安 武

カテゴリ

学術論文

Abstract

症例は63歳女性で、胃癌に対し胃全摘術を施行し、診断は低分化腺癌、pT3(SE)N1M0、pStage IIIAであった。術後補助化学療法をS-1(100mg/day)、続いてUFT(400mg/day)で約1年間施行された。術後1年7ヵ月目に性器出血と右卵巣腫大を認め、婦人科で単純子宮全摘術、両側付属器切除術が施行された。両側卵巣にsignet ring cell carcinomaを認め、Krukenberg腫瘍(卵巣転移)の診断であった。術後補助化学療法をS-1(100mg/day)で5年間継続し、明らかな再発所見認めず終了した。その後、急速に進行する多発骨転移を発症し死亡した。初回手術から7年6ヵ月、卵巣転移再発から5年10ヵ月の長期生存が得られた。本症例は、S-1補助化学療法継続によって5年以上の長期生存を得られた症例と思われた。(著者抄録)